イメージコンサルティングでは、パーソナルカラー診断や骨格診断、顔タイプ診断といった「似合う」を見つける診断を行うので、似合うものを提案すると思われがちですが、それだけでなく、好きなもの、目的を明らかにした上で、その人に合った装い提案をします。
装いを決める際に考慮すべき3つの要素
Favorite=好みやこだわり
Much=似合うもの(外見的、内面的)
Occasion=目的や場所、相手に合うもの
カウンセリングと診断を通してこの3つを明確にし、どの要素をどの位取り入れるかを決めるわけですが、その優先順位はファッションを通じて最終的に達成したい「目的」によって異なります。
パーソナルカラー診断や骨格診断、顔タイプ診断は「似合う」を見つけるものですが、似合うものに固執をしすぎるとビジネスシーンでは相応しくない装いになったり、自分自身が全くオシャレを楽しめない、ということになったりします。
なので、何を重視し、どんなバランスで3つの要素を取り入れるかが重要なのです。
具体的な事例を挙げてみていきましょう。
好みやこだわりを重視するお客様の場合
まず、このタイプの方は、そもそもイメージコンサルティングのサービスに申し込みをされません 笑。
自分なりのオシャレの軸がすでに確立されているので、悩むことがないんですね。
「自分の好きなもの=似合うもの」かどうかの確認のために申し込みをされる可能性はありますが、そういう方は、好きなものと似合うものが違う場合でも結局自分の「好き」を優先されるので、サービスを受ける意味があまりなかったりします。
似合うを重視するお客様の場合
こちらはお客様として比較的多いタイプ。
例えば。
40歳という年齢の節目を迎えた女性。
若い頃似合うと思っていたものに違和感を感じるようになった。何を着てもしっくりこない。
もうすぐ同窓会があるし、何十年振りに会う友人にステキに年を重ねたと思われたい。
という場合。
似合うものというのは、その人の骨格や顔、素材の色にマッチしたものなので、若々しく見える、肌がきれいに見える、スタイルアップしてみえる、など魅力的にみせてくれる効果があります。
また、若いころ似合っていたものが年を重ねるにつれて似合わなくなるのは、その人らしさの特徴が年とともにより強くでてくるから。
なので、「似合うもの」を提示することで、この悩みが解消される場合は多いです。
似合うものをベースに、好きなもの、同窓会で同級生と会うという目的に合った装いを考えます。
お客様が自分に自信を持てて、毎日を明るい気持ちで過ごせる。
ことが最終的に目指す姿になります。
目的を重視する場合
こちらは、ファッションをビジネスで戦略的に使う、という場合が多いです。
が、ビジネス以外での例をあげると、例えば
東京から地方へ引っ越してきた転勤妻。
背が高くもともと派手な顔立ちや都会的な雰囲気のためママコミュニティーで浮いてしまう。
悪目立ちせず、良好な人間関係を築きたい。
という場合。
この事例で一番優先するべきことは「目的」になります。
元々の顔立ちやスタイルでどうしても華やかさが際立ってしまうのであれば、「優しいママに見える」「清楚な印象」という、相手に与えるイメージにフォーカスする必要があります。
色だったら白やパステルカラー、ベージュ、グレーなど柔らかい印象を与えるものを選ぶとか、やわらかい素材や曲線的なラインのものを選ぶとか。
そして、ただの地味な人にならないように、少し似合う要素を取り入れます。似合うものに固執する必要はないけれど、似合うものを取り入れることで洗練度がUPします。
この事例の場合は、
ママコミュニティーで良好な人間関係を築き、ストレスなく毎日を過ごせること。
それによって家族も笑顔で過ごせること。
が最終的な目的になるでしょうか。
装いの答えは人それぞれ
具体的な事例を挙げてみましたが、いかがでしたか?
最適な装いというのは人それぞれ何を求めるかによって変わります。
人から「似合う」と言われても、自分が着ていてしっくりこない、テンションが上がらないのであれば、いくら似合っていてもその装いは正解ではありません。
また最初はしっくりこなくても、周りから「似合ってるね。ステキだね」と言われることで自信が持てたり内面がプラスの方向に変化していくのであれば、その装いはその人にとって正解だったということです。
外見的に似合うもの、内面的に似合うもの、好きなものやこだわり、そして目的。
求めるものに合わせて装いを最適化するのがイメージコンサルティング です。
似合うものを知るとそれに縛られてしまう人も多いですが、似合うものだけでなく、好きなもの、目的も考えた上で、オシャレを楽しんでいきましょうね^^