「何者かになりたい」そんな風に思ったことはありませんか?
フリーランスの友達と、よくこんな会話をしています。
何者かになりたいと主張する友達と、すでに何者であり、あなたはあなたじゃんと主張する私。いつも平行線なんです笑。
私は「何者かになりたい」心理になったことがないので、この感覚がよくわからなかったんです。
全ての人が生まれながらにして唯一無二の存在だと思っているので、収入や肩書などで周りに認められることを渇望する承認欲求が理解できなくて。
でも、他のフリーランスの友達からも同じような話を聞くことがあって、この悩みを抱えている人は少なくないんだと気づきました。
目次
何者かになりたい病
特に、フリーランスや起業家、経営者など自分でビジネスをしている人が多く持つ悩みかもしれません。
「何者かになりたい」は何者かになるために「頑張る、行動する」というように、前に進む原動力になります。そのため、どんどん事業を拡大させていたり経済的に豊かになったり、側から見たら成功しているように見える人もたくさんいます。
でも、「何者かになりたい」と思っている間は、「何者でもない」が前提にあるので何者にもなれません。思考は現実化するので。何者かになりたい自分がずっと現実になるだけ。
どれだけ頑張っても上には上がいるし、自分の心が満たされることはないんですね。
じゃあ、比較することに意味はない、承認欲求を手放そう、諦めよう、納得しようとするけど、できない、、、、
そこにジレンマが生まれます。
頭では理解できるけど、心が何者かになることを求めてしまう、その状態が苦しいんですよね。
こういう心の葛藤には、無意識を探求するワークをよく行います。
今回「何者かになりたい」心理を探求して心の声に気づいたことで、「緩めていけそう...」と感想をもらったので、セッション事例を紹介します。
もし彼女と同じように「何者かになりたい」「何者かにならないといけない」と感じる人がいたら、その感情に奥にあるものを見つけるヒントとして参考になればと思います。
「何者かになりたい」友だちでありクライアントでもあるAちゃん(30代)のセッション事例
「何者かになりたい」の奥にあった、心の声に気づく時間になりました。
セッションのテーマ
「何者でもない自分は恥ずかしい」という気持ちを扱いました。
ビジネス系の集まりの場に出たときに強くそう感じることが多く、そんな気持ちになることにも自己嫌悪の気持ちが湧いていたそうです。
セッションはどんな体験でしたか?
ガイドに従ってイメージをしていくだけなのに、自然と映像や言葉が浮かんできました。
進めていくうちに、「あ、こんなことを思っていたんだ。」という気づきが降りてきて、涙が溢れたり、優しい気持ちになったりしました。
セッションの感想
一般的なコーチングやカウンセリングをこれまで何度も受けてきましたが、その中では得られない気づきがたくさんありました。
具体的には、「何者かになりたい」という想いの根底には、父親に「許されかった」「受け入れられたかった」という気持ちがあったということです。
最終的に「安心したかった」という言葉が出てきて、自分が根本で何を欲していたのかが腑に落ちました。
頭で考えるのとは違う、「腑に落ちる」という感覚を味わえたことが、自分にとって大きな収穫になったように感じます。
周りに認められる自分になることで、お父さんに許され、受け入れられ、安心したい。「何者かになりたい」という気持ちの奥にあったのは、お父さんへの気持ちでした。
【まとめ】心の葛藤を鎮めるには?
頭では理解できるけど心が...というときは「腑に落ちる」感覚を得ることが感情を緩めることにつながります。
そしてこの感覚は一般的なコーチングやカウンセリングで辿り着くのはなかなか難しく、自分の意識を奥深く探求することで出てくるもの。
なので、本来は専門家にガイドをしてもらうのがおすすめです。
ただ、もし自分ひとりで向き合いたいなら「この感情は何を得たくて存在しているのか」その感情の肯定的な意図を探求してみてください。愛や幸せ、安心、つながり、自分の奥底にあるものに気づければ、その感情を緩めていくことができます。