こんにちは、イメージコンサルタントの斉藤(@iDesign114)です。
お客様の悩みを聞いていて思うのは、「ないものねだりをする人がとても多い」ということ。
顔タイプ診断ではグループレッスンも行ってるんですが、お友達同士の複数で受講されるときには異なるタイプが集まる傾向があって。よく、お互いがお互いをうらやましがる、という光景を目にします。
パッと目を引く華やかな印象のエレガントタイプの方は、トレンドファッションをおしゃれに着こなせるフレッシュタイプを羨ましいとおっしゃるし
羨ましいと言われたフレッシュさんは、特徴のあまりない顔や目が小さいのがコンプレックスだから華やかさのあるエレガントタイプが羨ましいとおっしゃるし。
もちろん、自分の好きなイメージ=なりたいイメージであることもあるんですが、自分と真逆の魅力を持っている人に憧れを持つ方は少なくないです。
なぜそうなるかというと、自分の個性(=魅力)をコンプレックスと捉えてしまっているからなんですよね。
コンプレックスはなぜ生まれるのか
自分の個性(=魅力)をコンプレックスと捉えてしまっているのは、その外見で損した(と思ってしまった)経験があるからです。
その外見で生きてきてメリットしかなければ、「わたし最高!! わたしでよかった!!」となるはずなので 笑。
「この外見じゃダメだ、損してる」と思い込んでいるから、コンプレックスと捉えてしまってるんです。
経験というのは例えば下記のようなもの。
- 大人しく見えるせいでナメられた
- 仕事ができそうに見られるせいで、がっかりされたらどうしようとプレッシャーになった
- あまり特徴がないせいで顔や名前を覚えてもらえなかった
- 華やかな顔立ちのせいで目立ってしまい同性の先輩から目をつけられた
損をした原因が外見だったのかどうか本当のところはわからないのですが、「外見の特徴がマイナスに働いて損をした」と感じる経験を何度かすると、この外見のせいで損をする→逆の特徴が欲しいとなるんですね。
コンプレックス=魅力
上記のような経験をすることで、自分とは違うタイプの人に憧れを持つのは普通のことだと思います。
わたしも、長らく「癒し系になりたい」と思っていたのでわかります 笑。
ただもったいないなと思うのは、物事はなんでも表裏一体なのに、ひとつの外見的な特徴をマイナス方向からしか見ていないことです。
外見で損をしている裏には、必ず得も存在します。
気づいていない、意識していないだけで、その外見であることのメリットも受け取ってるはずなんです。
先日、「大人しく見えるせいで寸借詐欺によく遭うんです」という話をお客様から聞いたんですが、一見キツそうに見えるわたしはこの手のものに遭遇したことがありません。
キツく見られることをコンプレックスに感じていたけれど、そのおかげで変な人をシャットアウトできていたんだなと気づいたんです。これってメリットですよね。
「話しかけられにくい外見」のおかげで、気づかないところで得をしていたということ。
また、このお客様の「大人しそうな外見」についても同じで、目立たないことで得をしてることもあるんです。
女性同士のコミュニティにいたりすると、そこにはボスがいて、華やかな印象の人や目立つ人は目をつけられやすかったりします。
実際、華やな印象をお持ちのお客様からそういった悩みを相談されることがあります。存在感を出来るだけ消したい、目立ちたくない場面でも目立ってしまう、と。
どんな外見的特徴も、マイナスとプラス両方が存在します。
自分の個性をコンプレックスと捉えてしまうのは、マイナス方向から見ているから。自分にはない魅力を持っている人に憧れるのは、その人の外見的特徴をプラス方向から見ているから。
なんですね。
自分を否定した上で憧れても上手くいかない
自分の魅力を受け入れていない状態で誰かに憧れても、うまくいきません。
それって例えば、本当は気遣いできるタイプじゃないのに、気遣いできる女を演じて料理を取り分けたりするのと同じです。
こういうのって、どこかで必ず無理がきますよね 笑。本来の自分を偽って、頑張って取り繕わないと一緒にいられないような恋愛は長く続かないはずです。
無理して料理を取り分けるのをやめて、そんな自分を受け入れてくれる相手を探す。むしろ、取り分けてくれる人を探す。
そんな風に、できない自分を認めて自分らしくいることを選択すると、いい相手が見つかったりストレスなく関係を育てたりできるようになりますよね。
外見も同じ。
まずは自分の魅力を受け入れるのが第一歩です。
魅力を受け入れられると周りの「似合うね」が素直に受け取れるようになるし、この方向性もありかも、と受け入れる範囲が広がるし、オシャレも楽しくなります。
整形するなら別ですが、そうではないなら、これからも「いまの外見」で生きていかなくちゃいけません。それなら、これがわたしの魅力なんだ!と受け入れてしまった方が生きやすいですよね。
コンプレックスとの向き合い方
外見の印象にコンプレックスを持っている人はぜひ、「この外見で得していることはなんだろう?」と考えてみてください。
意識的に、マイナス方向だけでなくプラス方向からも見るようにすると「こんな自分もいいかも」と思えるようになるかもしれません。
最後に、自分の魅力を受け入れることが大事とお伝えしてきましたが、なりたいイメージを諦めないといけないわけではありません。
自分の魅力を受け入れた上で、カジュアルが似合うように、女性らしい雰囲気に、知的な印象に、とアレンジするのはOKです。そこにはしっかり自分の「軸」があるので。
土台となっているものが自己否定か、自己肯定かの違いは大きいよ、というお話でした。