こんにちは、イメージコンサルタントの斉藤(@iDesign114)です。
- Tシャツが似合わない
- トレンチコートが似合わない
こんな風に◎◎が似合わない、という相談を受けることがあります。
理由はわからないけど、なんかしっくりこなくて着ていない服。皆さんクローゼットに1つや2つはあるんじゃないでしょうか。
そして一度似合わないと感じると同じアイテムに手を出すのに躊躇してしまって、つい安心安全なアイテムを選んでしまう。
結果、気づけば似たような服ばかり。
そんな状況に陥ってしまっていませんか?
これって、本当は
「Tシャツの中でも選んだTシャツが似合わなかっただけ」
「トレンチコートの中でも選んだトレンチコートが似合わなかっただけ」
なんですが、Tシャツは似合わない、トレンチコートは似合わない、と誤って変換してしまっているのが問題で。
しっくりこない原因が分かれば、似合うTシャツもトレンチコートも選べるようになるので、おしゃれの幅を狭めなくてよくなります。
しっくりこない理由は服を分解して見つける
しっくりこない原因をどうやって見つければいいのかというと、服を分解して考えてみるんです。
具体的には、色、素材、デザイン、テイストに分解をして、4つの要素の中でどこが自分の個性とマッチしていないのかを見つけます。
例えば色だったら、ブルベorイエベのベースカラーが合っていないとか、明度や彩度、清濁が合っていないなどが考えられますし、素材だったら、生地の厚みや重量感、質感などが合っていないことが考えられます。
デザインだったら、直線的(または曲線的)な柄が合っていないとかサイズが合っていないとか。テイストだったら、カジュアルが得意じゃないとかフェミニンが得意じゃないとか。
どこがしっくりこない原因になっているのかわかれば、あとはその苦手ポイントを似合うに持っていけばよいだけ。
「しっくりこない」で終わらせるのではなくて、どこがしっくり来ないのか、原因を掘り下げて考えてみるのが大事です。
先日のお客様を例に、もう少し具体的に解説しますね。
ポロシャツが似合わない理由
先日、メンズライク、エフォートレスな格好が好みのお客様が「似合わない気がする」と持参されたのは2種類のポロシャツでした。
フレッドペリーの黒のポロシャツとネイビーのポロシャツ。
2つに共通するのは、ポロシャツであることと、ダークトーンのカラーであること。
診断の結果分かったお客様のパーソナルデータは
- パーソナルカラー:1st サマー、2nd スプリングで明るい色が似合うタイプ
- 顔タイプ:アクティブキュート。曲線の強い子供顔
- 骨格タイプ:ウェーブ(ストレート要素もあり)
色、素材、デザイン、テイストごとに、持参いただいたアイテムと似合うものを照らし合わせて表を作るとこんな感じになります↓
項目 | しっくりこないポロシャツ | 似合うもの | |
---|---|---|---|
色 | 黒、ネイビーのダークトーン | 明るい色 | × |
素材 | コットン、しっかりした素材 | 自然素材、柔らかい素材 | △ |
デザイン | 直線(男性感)強め | 曲線的(女性らしい)なもの | × |
テイスト | カジュアル | カジュアル | ○ |
しっくり来ない原因になっているのは、主に色とデザイン。
デザインについて少し掘り下げると、ポロシャツっておじさんアイテムですよね。もちろん子供も着ますが、ゴルフでおじさんが着ているイメージ強くないですか?
起源はポロ競技を行う際に着用されていたシャツにあるが、1930年代にテニスの試合で着用するプレイヤーが増え始め、一般にも普及したといわれている。当初は平織りやフランネルなどの素材が用いられたが、現在ではもっぱらニット製のカジュアルシャツを指す言葉となっている。テニス以外では襟付きのシャツの着用を義務付けられるゴルフ競技などでも定番のウェアとなっており、テニスシャツやゴルフシャツと呼ばれる場合もある。
基本的にはスポーツウェアであるが、襟付きであるためセミフォーマルとして扱われ、ブレザー等を組み合わせて着用することも許される。近年は学校や飲食店、医療職や介護職などの制服にも採用されることがある。
出典:Wikipedia
Wikipediaにもあるように、ポロシャツはスポーツウェアですが、襟付きなのできちんと感がありビジネスのシーンでも活用されているアイテム。
つまり直線(男)の強いアイテムで、カジュアルだけどセミフォーマルにも使えるのでやや大人より。顔タイプが子供顔×曲線のお客様とは対極に近いアイテムになります。
では似合わせるにはどうしたらいいかというと、この場合は色とデザインを変えたらいいんですね。
例えば、丸襟で明るい色のポロシャツにするとか、赤のポロシャツなど女性らしい色にするとか。
似合わないポイント→似合うに寄せれば、同じアイテムでも着用時の違和感は小さくなります。
好みも考慮した似合わせテクニック
ただ、上述した方法は似合わない→似合う、に単純に持って行く方法。違和感を小さくすることはできますが、丸襟にしたり女性らしい色を選ぶと可愛い雰囲気になってしまうので、かっこいい雰囲気が好きなお客様の好みにはあいません。
黒や紺=男性性の強い色でお客様の好みの優先順位の中で高かったので、色を明るくするのではなく、透け感のある素材を選ぶことで軽さを出すことにしました。丸襟も可愛らしさが出てしまうので、他のディテールで似合わせる方向に。
上記をふまえてショッピング同行で提案したのが、DES PRES(デプレ)で見つけたこちらのシャツ。見た瞬間にキタ!!と思ったんですが 笑、狙い通りお客様にも気に入っていっていただけました。
透け感のある薄手のシャツは、肌が見えたりインナーに白を持ってくることで重さが軽減し似合いやすくなります。
襟の形は直線的で男性的な印象ですが、ドット柄がアクティブキュートさん的には◎ また、色が加わることで黒一色より軽い印象にもなります。
似合わないアイテム・ファッションを似合わせる方法まとめ
似合わない服の似合わない理由を知ると、着れる服の範囲が広がります。
なんかしっくり来ないぞ?と思ったら、色、素材、デザイン、テイストのうちどれがしっくりこない原因になっているのか探してみてください。
くすんだ色ならクリアな色を選んでみる。
ゆったりしたサイズのものなら、ワンサイズ小さいものを着てみる。
そんな風に、同じアイテムでも少し変化をさせるだけで違和感が解消されることは多々あります。
特に似合うもの診断を受けたことがある人は、診断で得た知識は着る服を狭めるためではなく、苦手な服を攻略するために活用しましょう。
原因探しが一人では難しい人、しっくりこない理由をすぐに知りたい人はイメージコンサルティングでご相談ください。
しっくりこない理由はオンライサロンでも相談できます。他の人の相談内容を見るだけでも役に立つかも。
着たいけど苦手なアイテムを攻略したい人にはショッピング同行がおすすめです◎